何が起きたらおもしろいかな

文字を書くのが好きなので、「ちょっと困って調べたこと」「楽しかったこと」とかをまとめる場所を作りました。

佐久間まゆに恋をした人間がプロデューサーを名乗った日

どうも。Masque:Rade、佐久間まゆのプロデューサーの、橙葵です。
昨日、9月7日は佐久間まゆさんの誕生日でした。おめでとうございます。

そんな佐久間まゆさんの誕生日に、現在開催中のアイドルマスター シンデレラガールズ 開幕直前!!目指せ☆アイドルフェスティバルに参加してきました。

mysterycircus.jp

これは、あなたが実際に新宿を歩きながら、アイドルをプロデュースする体験型イベントです。 

選択したユニットは、佐久間まゆさんのいらっしゃる【Masque:Rade】です。
今回は、こちらに参加した感想を書きます。一言版と詳細版です。

一言版

一言で表すなら、「『プロデューサーとしての仕事を全うできた』感覚を得られる、素晴らしい体験」でした。
リアル捜査型なのでけっこう歩き回ります。謎解きの要素は多少ある程度なので、謎解きメインではないです。担当アイドルがいらっしゃる方は行って損はないと思います。
また、誕生日のアイドルがいらっしゃる場合は、その日に参加されるのをお勧めします。

これで行こうと思った方は、ここから先は読まなくても大丈夫です。ぜひ楽しんできてください。

詳細版

さて、これだけだとあまりにもなので、ぼくの感情を少し書きたいと思います。

ぼくは、アイドルマスターシンデレラガールズのゲームは「スターライトステージ」を中心にプレイしています。モバゲーの方は、昨年から総選挙のチケット集め程度にプレイするだけの人間でした。
モバゲーをプレイしていれば、「アイドルをプロデュースしている感覚」を得られたのかもしれないのですが、ぼくは残念ながらそれがありませんでした。
そして、「スターライトステージ」は、リズムゲームという都合上、「アイドルをプロデュースしている感覚」に乏しいと感じていました。

アイドルとプロデューサーの関わりはコミュによって描かれますが、基本的にプロデューサーはハリボテです。「どのアイドルをユニットに選出するか」「どんなプロデュース方針にするか」「どんな曲・衣装・舞台演出にするか」という、あらゆるプロデュースに関わる行動ができず、「与えられたストーリーを受け入れる」ことしかできません。

ぼくは、これがほんとうにつらかった。

ぼくが佐久間まゆさんに恋をしたのは、THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! @SAITAMA SUPER ARENAの1日目、「マイスイート・ハネムーン」で現れたあのシルエットを見た瞬間でした。

columbia.jp

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この話は以前にもしたことがあるので割愛しますが、ぼくはあの日恋に落ちた。
それから佐久間まゆさんのために「スターライトステージ」をプレイするようになりましたが、ぼくはずっとファンのままでした。

いくらゲームをプレイしても、グッズを買っても、投票券を精いっぱい入れたとしても、それは「ファンの行動」の範疇でした。ぼくは佐久間まゆに好かれるに足る『プロデューサー』になれることは一生ないのではないか?」と思っていました。

だって、何をしてもぼくは彼女をプロデュースできないのだから。

いくら、「愛が重い」と評されるスタイルを変えたいと願っても、次はアコースティックな曲を歌ってほしいと望んでも、ぼくにその力はありません。なぜならぼくは「真の意味でのプロデューサー」ではないから。
それを、ゲームシステムと一蹴することは容易いでしょう。実際ぼくも、そう思って日々を過ごしていました。佐久間まゆを見て「ああ、あのヤンデレの」と言われても、そう思われても仕方がないメディア露出をしていると諦めて。ぼくはそれに言い返す力を持っていなかった。ぼくは、彼女のプロデューサーではなく、ただのファンでしかなかった。

それが、今日、「ぼくは佐久間まゆのプロデューサーとしてがんばったのだ」という気持ちになれる機会を得ました。

これまで、ただ流れるだけのストーリーをタップして追うだけだったファンは。

ステージ出演のためにがんばるアイドルのために、「Masque:Radeのプロデューサーです」と名乗り、新宿を走り回った。

ただ見ているだけだったあのアイドルたちが、「あなたのところのアイドル」と言われる喜びを知りました。
ぼくのがんばりが彼女たちに届くことがつぶさにわかるあの感動、すごかった。
そして、ちひろさんはほんとうに有能なアシスタントです。一生頭が上がりません。

今日の経験を通して、ぼくは佐久間まゆのファンから、プロデューサーになることができました。
この先もずっと、プロデューサーとして佐久間まゆを担当する人の気持ちはわからないだろうと思っていましたが、そんなことはなかった。

SCRAPの脱出ゲームで、現実には存在しない物語の主人公になれることをぼくは知っていました。
そして今日の体験で、ぼくはなれないと思っていたプロデューサーになれました。
すばらしい物語体験をありがとうございます。

長く書きましたが、楽しい経験ができました。
これは、「アイドルにプロデューサーと呼ばれること」に違和感を抱いている方にお勧めの公演です。2020/01/13まで期間もありますし、気になった方は見てみてください。

「あなたのところの佐久間まゆさん、今日お誕生日ですよね。おめでとうございます!」と言われることの喜びは、参加しなければわからなかった。
ほんとうにありがとうございました。

以上、佐久間まゆに恋をした人間がプロデューサーを名乗った日のお話でした。

 

Masque:Rade/佐久間まゆ 担当プロデューサー
風見鶏プロダクション 橙葵